ダイレクト納付(e-Taxによる口座振替)について
こんにちは!税理士法人IU Managementです!
暑い日が続いていますがいかがお過ごしでしょうか。
今回は国税のダイレクト納付についてお話したいと思います。
1.ダイレクト納付(e-Taxによる口座振替)とは
「ダイレクト納付(e-Taxによる口座振替)」とは、申告書等データや納付情報データを税務署に送信した後、納税者ご自身名義の預貯金口座から、ご自身で指定した日に、口座引き落としにより電子納付する手続きです。
ダイレクト納付の利用に振替手数料はかかりません。ただ、ダイレクト納付を利用すると領収書が発行されないので領収書が必要な場合は金融機関の窓口にて納付されてください。
2.利用方法と手続き
事前にe-Taxの利用開始手続きを行った上、納税地を所轄する税務署へ、「国税ダイレクト方式電子納税依頼書兼国税ダイレクト方式電子納税届出書」の提出が必要となります。
届出書の提出後登録完了までに、書面で提出する場合は1ヶ月、個人の方の場合はe-Taxでの提出も可能となっており、e-Taxによる提出の場合には1週間ほどかかります。
e-Taxのメッセージボックスに登録完了通知が届きましたらダイレクト納付を利用できます。
預貯金口座を複数登録することも可能となってますので、預貯金口座ごとに上記届出書をご提出ください。
3.ダイレクト納付が出来る税目
ダイレクト納付による電子納税は、送信または受信するデータによって対象税目が異なります。

(出典:国税庁HP)
4.ダイレクト納付の種類
ダイレクト納付には、e-Taxを利用して送信した申告等データをもとに振替日を指定する方法以外にも下記の方法があります。
① 自動ダイレクト
e-Taxの申告等データを送信する画面で「自動ダイレクトを利用する」旨の項目が表示されるので、チェックを入れて送信すると、申告等データの送信と併せてダイレクト納付の手続をすることができる機能です。自動ダイレクトを利用すると、口座引落日は各申告手続の法定納期限となります。
なお、法定納期限に自動ダイレクトの手続をした場合は、その翌取引日に口座引落しされます。
法定納期限当日に自動ダイレクトの手続をした場合は、以下の表のとおり納税額に制限があります。

(出典:国税庁HP)
② 予納
ダイレクト納付を利用している方であれば、確定申告により納付することが見込まれる金額について、その課税期間中に、あらかじめ納付日と納付金額等をダイレクト納付画面により登録しておくことで、登録した納付日に預貯金口座から振替により納付(予納)することができます。
納付日や納付金額を複数登録することができますので、これまで一括納付しなければならなかった税額を定期的に均等額を納付することや、収入に応じた任意のタイミングで納付することができます。
予納が利用可能な税目は、申告所得税及び復興特別所得税・贈与税・法人税(地方法人税)・消費税及び地方消費税となってます。

(出典:国税庁HP)
③ 分割納付(既に納期限を経過している場合)
国税を納期限までに一括で納付することが困難な場合は、事前に、所轄の税務署又は国税局の徴収担当職員と納付相談を行ってください。その後納付計画をもとに一度の登録で約12ヶ月後の日付まで納付予定日を指定することができます。
終わりに
今回は国税のダイレクト納付についてお伝えしました。
ダイレクト納付には色々な使い方が出来ますのでご検討をされてみてはいかがでしょうか?
ご不明な点やお困りごとがございましたら、お気軽にお問い合わせください!

