マネジメントについて考える 3 ~ティール組織で大事にすること①~
こんにちは。
税理士法人 IU Management の税理士の小池です!
前回弊社は、ティール組織となっていることをお話ししました。
管理監督責任を管理者が負うわけではなく、一人一人が得意なことを組織に生かし、皆で支えあう組織です。
ティール組織による組織運営にあたり、私が大切にしていることがいくつかあります。
それをひとつずつご紹介していきたいと思います。
大切にしていることで最優先していることは、「フェアであること」です。
私たちのすべての行動・判断は、フェアであることが最優先されます。
私たちの組織にはざっくり、グループ代表の岩永がいて、雇われ社長の私がいて、外勤がいて、内勤がいて、
労務がいて、総務がいます。
何だから偉いとか、この人は尊重されないとかそういったことは一切ありません。
一般に税理士事務所は、岩永が偉くて、岩永に気をつかいまくらなければならないでしょうが、
私とはケンカばかりです笑
一般に税理士事務所は外勤が偉くて、外勤がいい顔をするために内勤が嫌な仕事もしなければならないのでしょうが、
弊社では、自分勝手な仕事はしないので、そのような仕事はありません。
一般に会社というものは総務は非生産部門として尊重されませんが、
弊社では、しなければならない業務のすべてが価値のある業務と位置付けていますので、雑用をする総務はいません。
フェアであることを改めて感じる機会が先日ありました。
それは事務所の利益に関することです。
弊社は6月決算なのですが、1年ほど前、事務所に残る利益をどうするのがいいのか、私がすごく悩んでしまって。
普通だと岩永のものなんでしょうけど笑
どうしたらフェアで、どうしたら多くの人の幸せにつながるんだろうって、悩んだんです。
岩永さんと話して、いろいろ悩んで、お客様の事、みんなのこと考えて、
いつもはなんでも即決するんですけど、これに限っては本当にすごく悩んで、、、
出した結論は、事務所の利益のうち事務所の成長のために最低限必要と思う金額、みんなには伝えていますが、
その金額は事務所に利益を残す。
それを超える金額は、超える金額の50%をメンバーに還元する。
ということを決めました。
そして、それを実行するために、事務所の試算表は、その時からメンバーに毎月開示し、
それまでは私が岩永さんに報告していたように、私もしくは経理がメンバー全員に報告をするようになりました。
みんなにとって、最初は見たくもない数字だったかもしれない。
私も同じ立場なら、あまり興味がないほうなので。
開示から1年。少しみんなの気持ちが変わってきたように思います。
事務所の数字を見ることに、人の財布を覗くような罪悪感を感じることは少なくなったと思います。
特に外勤にとっては、一つの経営体験につながっていると思います。
そして、私は、心がとても楽になりました。
利益に関して、どうしたらフェアだろう、どうしたらみんなが幸せだろうと考える必要がなくなったので。
とても楽です。ただただ、お客さまを幸せにして、売上を上げて、利益を出せばいいだけなので。
変にお金を取ろうとか、取られないようにしようとか、無駄な節税しようとか、そんなこと考えなくていいので、
ラクチンです
このような形を、事務所のフェアを優先してくださった、岩永さんには、私は感謝しかありません。
だって、普通なら、この事務所は自分のものだ。残ったものは自分のものだって、言う人がほとんどだから。
権利に執着せず、放棄してくださった、その決断に、ほんとにほんとに感謝してます。
でもきっと、執着を捨てたことは、岩永さんにとっても幸せなことだったと私は勝手に思っています。
それから1年。事務所の決算が近づき、利益をメンバーにお渡しできるときが来ました。
合わせて、先日みんなに、岩永さんにもまとまった金額を渡したいんだけど、と相談をして、みんながいいって言ってくれたので、
岩永さんにもメンバーのみんなにも渡すことができることになりました。
とってもとっても幸せです。
利益を残すことができたのは、本当に岩永さんやメンバーのおかげ。入退社も少なく、一人一人が責任もって頑張ってくれている。
心から感謝してます。
そして、まだまだ、お客様への価値提供、できていない部分があると思います。
もっともっとお客様に価値提供を。
もっともっともっとみんなが幸せに。
そうなれるよう、野球部のマネージャーの時のように、フェアな精神大事にして、みんなの支援をしていこうと思います。
長くなってしまいました!
読んでくださったのであれば、本当にお時間ありがとうございました。
読んでくださった方にも、幸せが届きますように。
小池 明日香

